旅をすることについて・・・世界全体が教室だ!!
私の好きな作家さんに沢木耕太郎という方がいらっしゃいます。
この方は、バックパック(リュックを背負って旅をする)ことの先駆者的な方でご存知の方も多いのではないでしょうか。特に深夜特急(ミッドナイトエクスプレス)
わたしもその中の一人で、バックパック一つ持って出かけるのが本当に好きでした。
20年前からある旅行を創るお手伝いをしているのですが、(というより自分で企画しているのですが)そのコンセプトは、「旅をつくる」です。
普通は、旅の行程があり内容も決められていることでしょう。でも、この旅行は違います。行程(枠)はありますが、内容は決められていません。自分たちで内容を決めるのです。面白いとおもいませんか?
沢木さんはこんなことを言っています。
特に大学生へ向けて・・・
『それは本当にもったいない。臆病になっているんでしょうか。あくまでも日本の場合ですけれど、大学4年間というのは人生でたった一度許された自由な時間です。この4年間を過ごすときに重要になるのが、本を読むこと、映画を観ること、音楽を聴くこと、そして旅をすることだと僕は思います。』
そして、旅をすることについて著書『旅する力』中で
もしあなたが旅をしようかどうか迷っているとすれば、私はたぶんこう言うでしょう。「恐れずに」それと同時にこう付け加えるはずです。「しかし、気をつけて」異国はもちろんのこと、自国においてさえ、未知の土地というのは危険なものです。まったく予期しない落とし穴がそこここにあります。
しかし、旅の危険を察知する能力も、旅をする中でしか身につかないものなのです。旅は、自分が人間としていかに小さいかを教えてくれる場であるとともに、大きくなるための力をつけてくれる場でもあるのです。
つまり、旅はもうひとつの学校でもあるのです。入るのの自由なら出るのも自由な学校。大きなものを得ることもできるが、失うこともある学校。教師は世界中の人々であり、教室は世界そのものであるという学校。
もし、いま、あなたがそうした学校としての旅に出ようとしているのなら、もうひとつ言葉を贈りたいと思います。「旅に教科書はない。教科書を作るのはあなただ」と。p275-276
自分たちで教科書をつくる旅へ出かけてみませんか。そして、未知なる世界へ行ってみませんか。
言葉を借りるなら「恐れずに・・・しかし、気をつけて」