現在の教育の課題矛盾と難しさ・・・中学・高校生編

 

教育の課題のブログが好評なので、この勢いで中学・高校生編も書きたいと思います。

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♪中学校編♪


・小学校との連兼の悪さ

 中学校へ進学する児童の現状は申し送りによって、中学校へ情報が送られる。しかし、その内容が適切ではないことが多く、小学校の情報を鵜呑みにして、学級編成を行うと学級崩壊が起きるようなクラスが出来上がることもしばしばある。

 

・学習障害のある生徒の扱い


 小学校で指摘されなかった学習障害生徒は、中学校でも対応できず、学習についていくことが困難となり、登校拒否や不良行為を行う現状になる。親の教育力、発見力等の力も関係しており、一筋縄ではいかない。そのことにストレスを抱えている教員も多い。

 

・教科での仕事量の多さ

 一人が受け持つクラスの人数が多い。約35名編成のところが多い。そのため、教材研究や評価をつける際の仕事量が膨大に膨らんでいる。

 

・部活動の運用

 近年、外部指導者の導入が叫ばれているが、本質的なところで、学校側が外部の人間を積極的に入れることを歓迎していない現状がある。理由として、何か問題を起こされては困るからである。部活動ではその活動時間が早い、遅いなどの特性を持つことがほとんどである。その際、やはり学校の施錠等の管理は職員が行うことになる。結果的に、外部講師を入れること自体が難しい。

 また、一方で資金的な面(給料)の問題も抱えている。現状、教員は一日部活動をやれば、部活動手当が報酬としてでる。ただ、その額は非常に少なく、1日2000円程度である。どれだけの時間を費やしても変わらない。もし、仮に時間外手当をまともに支給することになれば、市や県、国家予算を圧迫してしまうことになる。誰も、触れないことで暗黙の了解をしてきた部分である。

 外部講師に話を戻すと、仮に、このような中で、外部講師が部活動を指導することになり、手当を出すことになれば教員と同額になり、誰も引き受けてはいないと考えられる。

 

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♪高等学校編♪


・大学受験対策について


 大学受験に対応するため、各教科はその教科レベル向上を求められる上、大学入試センター試験対策(名称・内容変更予定)に対応しなくてはならない。そのための教員の日々のストレスが過剰にかかるようになっている。

 

・部活動について


 中学校と同様である。その上、上位の大会を狙うために顧問のスキルの高さが求められる。さらに部活動はその進学先まで決定する可能性も秘めている。例えば、野球は全国選抜高校野球選手権→プロ野球へ進学など。

 

・高等学校全体の業務の専門性


 高等学校では、学年ごとのまとまりではなく、公務分掌ごとにまとまっている。そのため、専門的なスキルが要求される。特に、教務に配置された場合、パソコンのプログラミング能力までも求められることが多く、非常にストレスを抱えやすい環境の原因となっている。

 

 

 いかがでしょうか。教育現場問題を取り上げると数多くあります。根底には、日本の教育に対する関心力の低さが挙げられているのではないでしょうか。教育に関心を持つような国民性であれば、さらに有意義な教育にすることもできるはずです。一人ひとりが教育に対してさらに関心を持つべきだと私は考えます。また、同時に教育の重要性を国全体が考えるようなことをしなくてはいけないと思います。

 

  教育に対する財源の有無を述べている場合ではないと思います。教師ひとり一人が自分の思うような教育理念を持ち、生徒に考え、生きる力を与える教育こそが求められているのです。皆さんで考えてみてはいかがでしょうか?