大学と大学院についてのあり方を考えてみた件

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春満開のこの季節、今回は、高校卒業後の大学の種類について述べたいと思います。

おまかに高校を出たあとの最高学歴が下記の様になります。

 

高校 ▶︎ (  短大 )▶︎  大学  ▶︎  大学院(修士)▶︎  大学院(博士) 

         2年   4年   2年       3年

最終的に、大学院博士過程(ドクター)が最高位となりそれ以上はありません。

それぞれ卒業までに以下のものを提出しないと卒業(大学院は修了)することができません。

 

●大学      卒業論文(卒業課題)

●大学院(修士) 修士論文

●大学院(博士) 博士論文 

 

大学院(博士)では3通りの修了の仕方があります。

通常修了、論文博士、満期退学とに分かれます。

 

通常修了は、学会に3本論文を提出、学会論文誌に掲載。その後は博士論文の修了

 

論文博士は、博士論文のみ修了させること。この場合、3年の在籍は必要なし

 

満期退学は、博士論文も学会掲載論文もないけど、卒業単位だけ取得。

 

というふうに分かれています。一方で、修士の場合は、修士論文のみになります。

で、最近話題になっている専門大学、専門大学院なんですが、通常の大学と何が違うのって言われると、専門性に特化しているということですね。とりあえず、大学は、色んな人を育てる高等教育機関なんですが、一部の学校には専門学校の様な大学や大学院も存在してます。もちろん、通常の大学、大学院の卒業、修了の資格も得られるのですが、それ以上に専門者を育てる事に特化したところになります。例えば、教育大学で教職専門大学大学院とツケば、教職つまり、教員を育てることを目玉とした大学となるわけです。大学の中でも、他の大学と差別化する様になってきたんですね。大学も生き残りをかけて必死なわけですから、囲い込みをしようとするのです。ちなみに私は、教育学修士です。一応、専門大学院を終了しております。

 

ただ、日本の場合、大学院の修士までは就職で面倒を見てくれます。つまり、採用試験があります。ただ、博士に進学するともう通常の就職はできなくなってしまいます。そこが日本の教育システムのおかしな背景なんです。通常、学歴で行けば博士を出れば就職有利になるべきところが不利になるのです。原因は政府です。大学院の存在価値を蔑(ないがし)ろにしてきた結果です。つまり、大学までのシステムは作ったけど、大学院なんて自由だから保証も何もないよってことを言いたいのです。結果、博士は基本的に大学へ勤めることができるのですが、その就職口なんてない。あったとしても、コネで動いている関係でなかなか大学へ勤務することができないのです。そんな不条理なことあってもいいのでしょうか。アメリカでは、大学院生に給料を払って雇っているそうです。優秀な技術者に逃げられない様に・・・日本はもう終わりです。教育システムが終わり、優秀な人材はみな海外へ流出しています。日本は安心なんて時代はもう終わりです。この国の教育制度は完全に終わっています。良い人材を育てるためにあれやこれやの方策を出してきてやっては、失敗し、そして最終的に出口まで失っているのです。この状況はあまりに酷い。今の日本の経済は高度経済成長期の貯金があるから、やっていけているのです。でも、もう、優秀な人材は日本にはいません。みな海外へ流失してしまっています。この状況下の中で、日本という船は沈むでしょう。大学自体研究力が低下しています。研究しないで学生集めに翻弄している大学なんて腐るほどあります。研究をしていないところが大学と呼べるのでしょうか。また、大学院を卒業しても就職に苦しむのはなぜでしょうか。日本の教育のあり方が今問われています。今後もこの様なことが改善できなければ、日本は間違いなく後進国の仲間入りをします。OECD(教育水準)の調査でも日本は最下位の方にいるのです。もう、後進国になってしまっているのかもしれませんね。残念ながら。

一番心配しているのは、今回のコロナウイルスの影響で日本の経済へのダメージがどの程度あるかです。お金をばら撒くのはいいのですが、回収が可能なのでしょうか?優秀な人材が居ない日本において、経済成長は望めるのでしょうか。教えてください。

 

ということで、今回も終わります。

御覧いただきましてありがとうございます。